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「どこかの議員じゃないですけど、2番じゃ駄目なんですか?」と言われたことがある。

 

その人は私が1番になりたいと思っているという前提で話をしていた。実際の私の考えを聞くことはしなかった。

 

私は、自分が普通じゃないと思っていた。母からそう扱われたり言われたりしていたものあるが、普段から普通の人との間にギャップがあるのを感じていたからだ。

 

私なりに、その人の言葉の背景を考えると、私の頑張りが空回っていたからそう言われたのだと思った。

 

私は普通の人との差を埋めるために必死だった。研究という普通の人にとってもイレギュラーな世界で、なんとか追いつかないとと思っていた。特にあの頃は、学振を取った二人が同期だったから、それが普通の基準になっていた。

 

二人の指導教員は、ガンガン実績を積ませて行くスタイルで、私の指導教員は卒業までに一本博士論文出せればいいというスタイルだった。だからホントはあの二人に合わせる必要なんてなかったんだろうけど、合わせないと雰囲気にも関わると思っていた。あの研究室は元あったコミュニティに別のコミュニティが入ってきて間もない、いや間もなくもないけどという感じで、仲良くする姿勢が大事だったから。断絶の方が簡単だったから繋がないといけなかった。そう思っていた。書いてて思ったけど、そんなん私が気にする必要ないことだったんじゃないか?

まあいいや。

 

なんだっけ、そうそう、1番になりたいとガツガツしてるって思われるほど必死だったんだろうな。と思ったって話だ。

そして多分、その人が私にそれを言わないといけなかったのは、私が焦ることで急き立てられて害を被っていたのがその人だからだと思う。

 

その人の評は的外れで攻撃的で死にたくなるくらい辛かったけど、私に伝わるべきだったことは伝わっている。あんなに頑張らないでよかったってことだ。私は思ったより普通の人だったよ。

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