普通に追いつこうとすることには

ちゃんと出来るようにならないと、皆の普通に追いつかないと、という思いがあった。今でも時々それが暴走しそうになる。歪んでるんだろうけど、と認識してはいた。けれどこの考え方を捨てたら気が緩んで普通になれなくなる。と思っていた。研究室にいた頃の普通の基準は二人の同級生だった。チームはそれぞれ違うから、やることは違うけど、取り組む姿勢とか質問の質とか研究室運営については、二人と同じようにできるようにならなきゃ、チームが違うからって言い訳できないと思っていた。学振などを申請する時期になると、同じようにできないといけないという思いは、実績にも及んだ。学会に参加した先でこんなものを食べたとか、学振組で地元の観光地に行こうと盛り上がっているのを見ると、私は普通じゃないという焦りでどうにかなりそうだった。

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