詩 こどもの頃の思い出
できたばかりのコンクリート製のごみ置き場。
まだ真っ白できれいで屋根がついている。
子供の頃は格好の遊び道具だった。
皆スイスイ登っていって屋根でだべっている。
何があるわけじゃないけど
とても楽しそうだった
混ざりたくて必死で登った
やっと登って見るとそんなに楽しくない
でもきっと楽しいのだから、笑顔でいる
登った頃には皆飽きていて、今度は次々降りていく
降りるのも不器用でなかなかできないが
息を詰めて足場を探して降りていく
そこからどうしたのかはもう覚えていない
家に帰った気もするし、また皆のところへ行って遊んだような気もする